【画像なし】各地で大量発生!マイマイガの知識と対処法
どうも。カモジロです。
少しずつ暖かくなってきた今日この頃です。
寒い冬を越し、少しずつ外出の機会が増えてきた人もいるのではないでしょうか。
暖かくなると活発に動き出すのは私達、人間だけではありません。
そう、私達の日常生活を脅かす虫達も活発化するのです!
今回は、春から夏にかけてどの地域でも突然大量発生する可能性がある「マイマイガ」について書いていきます。
※勿論虫の画像はありません。ご安心下さい。
マイマイガとは
10年に一度各地で大量発生すると言われている蛾。
幼虫は樹木の葉を手当たり次第に食い荒らしてしまいます。
山が丸坊主にされてしまう程の被害を受けている地域もあるそうです。
成虫のスペック
- 雄
見た目:茶、黒い
体長:2〜5㎝
活動時間:昼
- 雌
見た目:白い
体長:5〜9㎝
活動時間:夜
雌雄共に6〜7月に活動
寿命は1週間程で、卵を産み落とした後は死んでしまう。
幼虫のスペック
見た目:真っ黒(成長すると黄色い模様と頭部に八の時の模様が入る)
体長:5㎜〜6㎝
活動時間:昼
4月頃に孵化し始め、糸を垂らしながら風に乗って移動します。
その様子から「ぶらんこ毛虫」という名称もあるそうです。そんな可愛いもんじゃねーだろと
2ヶ月かけて成長し、サナギから成虫になります。
卵のスペック
成虫の体毛で覆われていて白っぽい見た目をしています。
家屋の壁、樹木、電柱などの至る所に貼り付けるようにして産み落とされています。
1つの塊に200〜300の卵があります。
毒性
ドクガ科に分類されてはいますが毒は成虫にはありません。
幼虫には僅かながら毒があり、肌が弱い人が触れると湿疹、かぶれの原因となります。
対処法
成虫や成長しきった幼虫に殺虫剤はあまり効果がありません。
なので卵か、生まれたての幼虫を駆除する必要があります。
卵の処理法
家屋の壁に卵を産み落とされている場合は、ペットボトルの底をくり抜いたものを用意して壁から剥ぎ取っていきます。
剥ぎ取った卵は焼くか埋めるかしないと駆除にはなりませんので注意して下さい。
幼虫の対処法
生まれたばかりの5㎜程度の幼虫であれば殺虫剤が効きます。
こういった蛾専用のスプレータイプの殺虫剤が便利です。
大きく成長しきった幼虫だと殺虫剤の効果があまりありませんので焼くか潰すかをしないといけなくなります。虫嫌いの人には苦難ですよね。
成虫の対処法
成虫の駆除は個人で行うには難しいので業者に依頼をしましょう。
個人で行える対処法としては成虫をなるべく家屋に寄せ付けないようにすることです。
成虫は水銀灯の照明に寄って来やすいです。
照明はLEDにすることで誘導性が抑えられるようです。
でも一番対策になるのは、卵を産む雌の蛾は夜行性なので夜間は外の照明を消すことですね。
家屋に蛾が誘導されないように室内の光も漏れないようにしましょう。
10年に1度の大量発生の謎
なぜマイマイガは「10年に1度大量発生する」と言われているのでしょうか。
その理由はバキュロウイルスというウイルスにあるとされています。
バキュロウイルス
別名ゾンビウイルス
節足動物にのみ感染するウイルスで脊椎動物には感染しません。
※この先は結構気持ちの悪い話しになります。
バキュロウイルスは樹木の葉に付着しています。
その葉を幼虫が食べて感染します。
感染した幼虫はサナギになることもなく、ひたすら葉を食べ続けどんどんウイルス感染していきます。
そして成長した幼虫はバキュロウイルスによって操られ木の上へと移動させられます。
そしてバキュロウイルスに体を溶かされ液体化します。
その液体がまた下の葉へ付着し、その葉を別の幼虫が食べまたウイルス感染……
という経路でバキュロウイルスは毛虫をどエライ鬼畜方法で駆逐していきます。
そんな鬼畜ウイルスは10年に1度減少する期間があり、その減少期間があるために蛾の幼虫が駆逐されず大量発生するということらしいです。
なのでバキュロウイルスがいなければ毎年蛾が大量発生しているということなんですかね。恐ろしすぎる。
まとめ
以上、マイマイガの知識と対処法でした。
マイマイガは1度大量発生後、2年間くらいを目処に終息するそうです。
調べてわかったことは1度大量発生してしまうと終息を待つしかない。ということです。
上記に記載した対処法で僅かながらに対処は出来ますが、なんせ何100匹とかいうレベルじゃありませんから個人の対処といってもたかが知れてます。
防ぎようのない自然災害と割り切ってしまった方がいいかもしれません。
なるべく外出は避けることが精神的には一番の対処法です。
私の北海道の地元でも過去にマイマイガの被害に合いました。
毛虫が風で飛んでくるので外に洗濯物は干せませんでしたし、外出も嫌になってしまっていましたね。
学校の壁に産み落とされた卵を消防車の放水でこそぎ落としたり、町VSマイマイガが行われていました。
結果は負けです。終息を待つしかありませんでした。
私を含む虫嫌いの人間は、大量発生なんて恐ろしいことが起きないようにただただ祈るのみであります。
おわり